こんにちは。
立岡靴工房の立岡海人です。
今日は、最近手染めで仕上げたパティーヌ事例をご紹介します。
当工房のオーダーメイドで、ブーツは2種類のパターンがあるのですが
チャッカブーツとサイドゴアブーツがあります。
良く聞かれることに、スーツに合わせるにはどちらが良いですか?
とあるんですが、それぞれの歴史的&文化的背景が違うので
折角の機会なのでWikipediaから参照しておきます。
チャッカブーツ
チャッカブーツは様々なバリエーションがあるが、基本的なデザインは以下。
- くるぶし丈。
- 2~3組の紐穴・はと目を持つ。それ以上、それ以下の場合、チャッカブーツと呼ばない。
- 伝統的なデザインはカーフのスエード
- ラウンドトゥ
- 爪先革(Vamp)と腰革(Quarter)の2パーツが組み合わされており、それぞれひと続きの革で作られている。
- 薄いレザーソールを用いる(デザートブーツにはクレープソールやラバーソールが用いられる)。
- 伝統的にはライニングを用いない。
チャッカブーツがなぜそのように呼ばれるかは諸説ある。チャッカ(Chukker、またはChukka)とはポロ競技の競技時間の単位であり、1チャッカは7分30秒である。元来「chukkar」とはヒンディー語で円環や回転を表す言葉で、これがポロ競技に取り入れられた。チャッカブーツがポロ競技に用いられていた説もあるが、通常ポロ競技ではジョッパーブーツ等の乗馬靴を履いて競技を行い、チャッカブーツは用いられない。19世紀末頃、ポロ選手が試合後に履いていたジョッパーブーツに似たカジュアルなブーツが、いつしかチャッカブーツと呼ばれていったのではないかと考えられている。
チャッカブーツを有名にしたのはウィンザー公である。1920年代~1930年代に、ポロ競技にも精通し、ファッションアイコンであったウィンザー公がチャッカブーツをよく着用したため、多くの男性に浸透していった。
チャッカブーツはスポーツが由来のため、ダークスーツなどのフォーマルな装いには合わせない。しかし、フォーマル過ぎず、カジュアル過ぎないため、様々なシーンで使用することができる。たとえば礼を失することができない私服が必要な場合や、フォーマルすぎる服装をカジュアルダウンする場合などに重宝する。
とのことです。
「チャッカ」がヒンディー語とは知らなかったです。
乗馬スポーツが起源なので、フォーマルはNG。くらいはご存知と思いますが
カジュアルダウンにも使える、というのは覚えておいて損はないですね。
かわってサイドゴアブーツはと言いますと
あまり検索しても出てこなかったです。
歴史的にはイギリス王室のために作られた靴ということもあって
日本でも礼装用に履かれていた時代があったとか。
ビートルズが履いたのも有名ですね。
というくらいで、どちらかというとフォーマルな印象の靴ですが
冠婚葬祭的にはNGなのでその点はお気をつけ下さいませ。
↑
30秒くらいの動画なので、さらっとご覧下さい◎
さて、そういう訳で、今回はサイドゴアブーツのパティーヌです。
タイムラプス動画って面白いですね。今更ですが結構楽しくてよく使っています。
まずは、いつもの染料を使うんですが、ブルーとイエローを程よく混ぜて
ターコイズのような、エメラルドグリーンのようなブルーをつくります。
最終ゴールはティファニーのブルーなんですが、今回はいくつか工程があります。
さっきのタイムラプス動画で、ここまで染めました。
ちょっとトーンが濃いめですが一度色を抜くような工程をします。
敢えて色ムラを残すような仕上げで、全体を薄くしたところに
もう一度薄いブルーを何度かに分けて重ねて染めていきます。
光の感じで、実物とは微妙に違うんですが、この時点ではかなり明るいグリーンになっています。
しばらく感想させると色が落ち着いて、ワントーン明るくなるので
最後の仕上げに、少し強めのブルーをもう一回重ねます。
そうすると、ティファニーブルーに近い、鮮やかなブルーになりまして
またしばらく乾燥させてから、靴クリームなどで最後の仕上げをします。
当靴工房では、フランスのサフィール社 クレム1925 を使っています。
今回はベルトも合わせてご注文いただいたので、色を揃えてみました。
つま先はハイシャイン仕上げしました。
指を近づけたら反射して映るくらいの、鏡面仕上げです。
君はとてもきれいだねぇ。と言いながら仕上げました。
春らしい、素敵なサイドゴアブーツです。
参考価格:
サイドゴアブーツ基本価格:45,000円
手染めパティーヌ(3工程):15,000円
靴とお揃いカラーのベルト:18,000円
染め加工については、工程によって料金が変動しますのでお問い合わせください。
納期は約3ヶ月です。
その他の靴を染める動画(普通のスピードです)
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