昔の自分の写真に一言

①いつ頃(何歳頃)、何をしている時のお写真ですか?
この写真は18歳か19歳くらいの頃
フラメンコの革命児イスラエル・ガルバンと日本公演後の楽屋にて
ガルバンのパフォーマンスは
当時の「奇抜なものしか認めない」とこだわっていた自分にとっても
かなり奇抜なもので
それなのに楽屋ではすごくリラックスした様子で
人の感情や表現の振れ幅に戸惑っている時の写真です

ガルバンはこんな人
https://www.instagram.com/israelgalvancompany/
https://www.israelgalvancompany.com/about/
https://www.youtube.com/watch?v=EPj57KoKaUo

②当時のご自分に対してどう思われますか?エピソードなどあれば教えてください

自分の世界を深めようとしていて、そのために世界中の美しいものを探し続けていて、途中で見つけたものの一つがフラメンコ。
公演後の楽屋打ち上げで、スペイン人のアーティストたちが手掴みでそこらへんの食事を食い散らかしていて、その姿に少し驚いていたら
彼らの1人に「これ(マナーは関係なく、食べたいように食べる)がフラメンコだよぅ」って言われて
「それもそうか」と納得して自分もそこらへんの食事を手掴みで食い散らかしたエピソードがあります。
納得したというのは、衝動を忠実に表現して共有し合う方が自分たちらしい、という意味で、
書籍や映像で見聞きしたものとしては知っていても、実際に体験しないと頭でっかちになってしまって、その不自由さに気づくことができない。
当時の知識ばかりを詰め込んでいた自分にとっては、知識だけではなく、もっと経験を増やさないといけない、と強く感じた刹那の話です。

③その当時の自分に一言

というわけで、知識よりも経験が大事だ!と更に多くの行動を始めるんだけど
それ以上に自意識や自尊心が強すぎてメンタルがブレイクしてクレイジーでサイケデリックな逃避行が始まってしまうんだけど
それはそれで自分の世界を深められることになるから、「夜明け前が一番暗い」って言います。
何回も夜が来て、何回も朝が来る途中の、真夜中から夜明け前がとても暗くて寒くて、息苦しいし、孤独だし、光なんて見えない深い世界から抜けられないような気分になることが何回もあるけど、大体ある瞬間に夜明けが訪れて明るくなる。
この写真から20年近くが経つけど、今でも自意識や自尊心は大敵だし、それによって深められる世界があるし、いつでまも夜明け前は一番暗い。
もう一言だけ、いま思いつきました。
世界は、もっと助けてくれる。
もし当時の自分に、もしくは自分みたいな人に出会うことがあったら、飯でも食わせて、酒も飲ませて、自分も面白かったら現金を少し渡す。
自分がやってもらって「なんだこの大人、意外と良いやつじゃん」って思った時のように。

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