こんにちは。

?世界中の足元をゴキゲンにする?✨
（＠TatsuokaShoes）

立岡靴工房の立岡海人です。

いつもオーダーメイド靴のお問い合わせや

ご来店のご予約ありがとうございます。

今日のブログでは、立岡靴工房が得意としております

手染めパティーヌ加工の事例をご紹介します。

 

【パティーヌ加工事例紹介】

ティファニーブルー系染料のつくりかた

ライトブルー：5
イエロー：1
ムショク（薄め液）：２０

グラデさせたい色で塗り分け
⬇︎
境目をワントーン薄い染料でコスコスする
⬇︎
どういう理屈か、グラデーション完成

ブログで解説したhttps://t.co/QMVbd4AdGN pic.twitter.com/Qm6wtTrbnO

— ?立岡靴工房?世界中の足元をゴキゲンにする (@TatsuokaShoes) September 8, 2020

 

【クロコ型押しブーツのブルー系パティーヌのつくりかた】

 

 

 

クロコの型押しレザーなので、凸凹してます。

 

ティファニー系のブルーは混ぜてつくります。

ライトブルー系の染料に少しだけ黄色を加えて

薄め液でいいところまで薄めていく。

 

 

 

薄いキミドリのようなティファニーブルーができるので

履き口の方から塗り広げていきます。

凸凹の窪みの方にもムラにならないように。

 

 

 

 

続いて、薄めないままのライトブルーを

ブーツの甲あたりへ塗り広げてきます。

この時、グラデーションをつくりたい部分へ

重ねて塗るようにします。

 

 

 

 

 

つま先部分には、ブラックを塗っていきます。

この段階では、グラデーションというよりは

それぞれの部分がハッキリ色別れしています。

 

 

 

 

最初に混ぜて作ったティファニーブルーの染料で

色の境目を擦っていくと、グラデーションができます。

 

つま先のネイビー部分を擦ると、クロスに色が移って

黒っぽい色が広がりますが、薄い染料を更に重ねると

革の表面で染料が混ざって、グラデーションになります。

 

詳しい理屈はよくわからないんですが、そうなるんです。

 

 

 

 

 

クロコ型押しの窪みの部分は、下地のブルーを残したいので

軽く表面を撫でるように色を乗せていく。

ベタッと押し当てるようにすると、窪みも染まるので注意。

 

 

染料が乾燥してくると、色が薄くなってくることがあるので

良い感じの色に染まったからといって、すぐクリーム塗るのはNG。

 

気温や湿度にもよるけど、30分以上は時間をおくべし。

小さい扇風機で弱く風を当てておく、とかはアリ。

 

 

 

 

色が落ち着いてきて、色ムラなどが狙い通りになっていれば

靴クリームを塗っていく。

 

下地のブルーを活かしたいので、透明のクレム1925を採用。

ネイビーやブルー系のクリームを塗ってしまうと

薄いブルーの部分も、クリームで濃いめに染まってしまうから。

 

 

 

 

 

 

最後の仕上げに、つま先部分へハイシャイン用のワックス塗布。

ブラックでも良いし、ネイビーでも良いし。

あえてのニュートラルでも良いかも。

そこは好みでOK！

 

 

 

 

遊び心で、レザーソールの靴底のレザー部分を

ティファニーブルーで染色しました。

 

靴の履き口周辺と、靴の内側ライニングに合わせて

自己満足に近い部分だけど大事だよね。

 

このパティーヌ加工で使った染料はこちらで購入できます。

 

・ベースブルー

・イエロー

・ネイビー

・ブラック

・ムショク

以上5色を混ぜながらつくりました。

 

どのような発色になるかは、革の状態によって変わります。

腕の見せ所ですね。

 

立岡靴工房 / クリーム・リキッド

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YouTubeでも解説してますのでご覧ください！

【クロコブーツのパティーヌ】
黒からティファニーグリーンへのグラデーションを染める

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